湯河原中学校の現状(平成24年度の状況です)

 今回の湯河原中学校問題の最大の論点は

平成21年6月18日、もともとあった中学校が耐震性がないという事で、取り壊しになり、保護者の同意もないまま、買い取り前提での海沿いの旧湯河原高校への移転が強行された事にあります。

 

旧湯河原高校用地の取得費用があれば、もとあった場所に校舎を新築する事も可能であるのに、なぜ、それがなされないのか?

現在湯河原町では旧湯河原高校校舎用地の取得へ向け協議が進められています。

この時期になぜ、町でもっとも危険な場所の土地を高額な借金をしてまで購入し、子ども達にあてがおうとしているのか、その意図が全く理解できません。

 

 

 旧湯河原高校であった現校舎は、埋め立て地である事、すぐ目の前が海である事、近くに高台がない事、左右を川に挟まれている事などから、津波に対する不安の声が多く上がっているのが現状です。

目の前にある国道も避難経路を防ぐ要因となっています。

また、周辺に商業施設が多い事、学校の構造が複雑であるために、生徒に目が届きにくい、地域住民の目が届かない、等々、中学校として本当にふさわしい場所であるのか?という疑問も感じます。

 

私達の希望は、もとの場所に学校を戻してほしいという事です。立派な学校がほしいわけでも、強引な要望をあげているわけでもなく

子供達の中学校用地を返してほしい。安心して通える学校を建ててほしい、それだけです。

 

 

平成24年7月9日保護者説明会

教育委員会の見解

 

町は県に対して旧湯河原高校跡地買い取りの申込みをしていましたが、3/11の震災を踏まえ、現在凍結中となっています。

この度、県の津波浸水予測図が発表され、旧湯河原高校は安全であると判断。

また、屋上へ逃げられるようにフェンスを設ける工事をしたいと考えているが、所有者の神奈川県は、湯河原町が土地を取得しない限り、工事の許可はできないという見解のため、工事の前に土地の取得を急ぎたい。

 

 

詳しい内容は

平成24年7月9日(月)保護者説明会をご覧ください。

 

 

県の津波浸水予測

県の津波浸水予測図が発表されました。

 

それによると、「神奈川県西部地震」の最大津波は6.8mと予想されています。最大波は8分後に襲来すると予測されています。

ただし、この6.8mに、遡上高は考慮されていません。

遡上高とは津波が、海岸から内陸へかけ上がるときの高さの事を言います。

 

6.8mの津波でも海抜7mの湯河原中学校校舎は浸水しないとの見解です。

ですが、湯河原町が公開している海抜マップを見るとかなり疑問を感じずにはいられません。

 

こちらがそのマップ

 

湯河原中学校海抜7m

若宮公園海抜6.1m

門川会館海抜6.5m

 

最大津波6.8mでも浸水しないのだそうです。

ちなみにこのマップには書かれていませんが、湯河原中学校前の国道の海抜は5.0mでした。しつこいようですが、6.8mの津波がきても、浸水しないという想定です。

 

神奈川県のホームページには次のように書かれています。

 

 この津波浸水予測図は、神奈川県が一定の条件に従って、予測を行った結果に基づき、津波の浸水が予測される区域を示しています。津波による災害の発生や被害の範囲を決定するものではないことにご注意下さい。 (津波浸水区域の範囲外でも、津波の浸水が発生する場合があります。)

 予測図を見る際は以下の点に注意してください。

 1.この浸水予測図は、一つのシナリオを基に津波の浸水予測を行ったものであり、想定より大きな津波が来襲し、浸水範囲が大きくなる可能性があります。

 

 

この神奈川県の津波予測図をもって、湯河原町は旧湯河原高校跡地は安全である、と判断。

用地を取得し、今後も湯河原中学校として利用していくことを協議しています。

 


関東大震災湯河原の記録では、湯河原近辺の津波高は2~3mであったという事ですが、波は県道沿いの家の屋根の下あたりまできて、60戸あまりが流出。押し寄せた津波は吉祥院の屋根を越えたとの記述が残っています。

わずか2~3mの津波でこれだけの被害がある事を忘れてはいけません。

避難方法は大丈夫なのか?

大津波警報が出た場合の避難方法は、校舎3階へ避難するという事になっています。

致し方ありません。

避難できる場所がないからです。

 

目の前には広い国道があります。

700名ちかい生徒、先生が一斉にこの国道を渡る事が、まず無理です。

高台まで行くには、川を渡らなければなりません。高台避難も危険を伴います。

700名もの人間を避難させるには、校舎3階へ逃げる以外にはないのです。

 

校舎3階の床面で15メートルの高さです。

不安の声が多い事から、本年度中に、校舎屋上に上がれるように工事を始めるそうです。

工事費に1億1800万円の予算が組まれました。

体育館も耐震工事するそうです。

 

屋上に逃げられるようにすればそれでいいのでしょうか?

 

大津波の威力に

校舎は本当に耐えられるのでしょうか?

埋め立て地であるという事、校舎の老朽化が激しいという事、高さが確保できていないという事。

あまりにも悪条件がそろいすぎでいるのが現状です。

 

これで本当に生徒を守る事ができるでしょうか?

 

グランドは大丈夫なのか?

本年度より、湯河原中学校グランドが利用できるようになりました。 

 

ところがです。

グランドは校舎の隣に隣接しているわけですが

グランドと校舎の間には

小さな水路が存在しています。

 

県の津波浸水予測図ではこのような規模の小さな水路等は一切検討されていません。

津波が押し寄せた時、この水路がどうなるのかは、まったく予測されていないという事です。

 

海浜公園利用時は、浄水センターへの避難が可能でしたが、グランドから直に突っ切って浄水センターへは行かれません。一度国道まで出なければなりません。

中学校校舎へ戻る事も危険を伴うでしょう。

 

いったいどうするつもりでいるのでしょうか?